迷鳥クロトキ飛来/池間島宮古では初確認

地上で餌をついばむクロトキ
県内にはまれに飛来する迷鳥クロトキ(トキ科)の若鳥が17日、池間島で確認された。青空をバックに飛翔し、草地に舞い降りて暖かい陽光を浴びていた。宮古では初確認した。
クロトキは、中国東部などで繁殖し東南アジアなどで越冬するとされる。くちばしは黒くて下に曲がっている。成鳥の頭部から首、くちばしは黒いが、若鳥のくちばしの一部は茶色を帯びる。
若鳥の大きな特徴は羽の先端が黒く、地上で羽を閉じると尾の上が黒く見える。さえずりは「グワッ」「グウッ」。成鳥の体長は68㌢ほど。
クロトキの近縁種で日本の野生のトキ(トキ科)は、2003(平成15)年に亡くなり、日本のトキは絶滅した。翌年中国から日本に贈られたトキペアが、その後新潟県佐渡市で繁殖に成功した。成鳥は額から目の周りが赤い。鳴き声は「ターァ」「アーァ」。成鳥は体長77㌢。
1918(大正7)年の学会誌『鳥』に発表・報告された「琉球産鳥類の方言」では、トキは「コーナー(鳴き声より取りたりと云ふ)」と表記されている。
.宮古毎日新聞






