[イギリス]ロンドンで旧正月祝う
旧正月を祝う会で、日ごろの練習の成果を披露する
ロンドン沖縄三線会のメンバー=イギリス・ロンドン
【ミラーメリア通信員】
旧暦1月1日に当たる2月10日、ロンドン沖縄三線会とイギリス沖縄県人会合同の旧正月を祝う会がロンドン市内で開催された。
みぞれが降る真冬の凍えるような天候の中、多くの会員たちが一品料理を持参しパーティー会場に集った。
旧正月を祝うにふさわしく、ロンドン沖縄三線会の「かぎやで風節」の演奏で、パーティーは開幕。ゆったりとした「てぃんさぐぬ花」や「童神」から、アップテンポの「ハイサイおじさん」、「与那国のまやー小」の演奏で会場の雰囲気を盛り上げていた。
ロンドン沖縄三線会をとりまとめている関戸芳二さん(東京都出身)は、2013年の抱負として、「ことしも『おきなわデー』を例年通りに開催する方向で準備を進めている。
昨年と同様の規模になるが、子供エイサーなどをもっと充実させて、老若男女、家族みんなで楽しめるようなおきなわデーにしていきたい」と語った。
ことしの「おきなわデー」のキッズエイサー連絡役に抜てきされた県人会の麗奈ウォードさん(那覇市出身)は、「沖縄の血が流れているわが娘に、郷土から遠く離れたイギリスでも沖縄の行事に参加してもらうのは、彼女自身が自分のルーツを知るという意味でとても貴重な体験になると思う」と話した。
さらに「私自身、イギリスでエイサーに触れることができるのは感無量。エイサーを通して沖縄の素晴らしい伝統を多くの人々に知ってもらい、どこにいても沖縄の大切な文化を忘れずにいたい」と述べた。
昨年から続々と新規メンバーの加入が続いているロンドン沖縄三線会。在英の日本人のみならず、他国籍の人が沖縄文化に興味を持ち、三線やエイサーを楽しんでいるという。2013年も沖縄文化が英国で楽しめそうだ。
琉球新報