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 病と闘い作詞作曲 (OKINAWA)

2013年3月2日 - スタッフ公式
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巣立ちの日に響く賛歌 病と闘い作詞作曲
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 在学中にがんと診断され、再発、復学を繰り返した中部商業高3年の儀間夏海さん(18)=写真中央=が1日、卒業した。
「学校も友達も宝物」と語る夏海さんが作詞作曲した「卒業」を卒業生全員で歌い、学舎を巣立った。
 夏海さんは2011年5月、がんの一種で悪性リンパ芽球と診断され入院、同12月に復学したが、12年10月下旬に再入院。「その時ばかりはたくさん泣いた」と振り返る。弟の末梢(まっしょう)幹細胞を受けて、現在も闘病生活を続けている。
 野球部のマネジャー、学級のリーダーとして人気者の夏海さんを支えてきたのは仲間からのメールや寄せ書きだ。「病気は絶対治る」「自分が負けたらだめ」。何度も何度も読み返し、きつい治療に耐えた。「みんなに支えられて幸せ。だから友達が大好き」
 夢は歌手。手掛けた「卒業」には、友と過ごした日々を3カ月かけて歌詞にしたためた。「僕らが過ごした日々は 明日を生きる大きな糧になる」。体育館に響いた歌声に「感動した。私の誇り」と目を細めた。
 夏海さんが卒業証書を受けると、この日一番の拍手。母ひとみさん(43)は「涙が止まらなかった」。
  沖縄タイムス

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