新空港歩み展が開幕 31日まで、苦難の歴史を紹介
新石垣空港の37年間の歩みを写真や画像で紹介した「夢の扉開く南ぬ島石垣」写真展(石垣空港ターミナル株式会社主催、八重山毎日新聞社協力)が7日、同空港2階特別展示場で開幕した。31日まで。
展示会では、白保や宮良での住民の体を張った激しい反対運動や関係団体らによる国への要請行動、大臣らによる建設候補地の視察、建設位置決定時の歓喜、起工式の様子などを写真で紹介している。
また、本紙に掲載された新空港早期建設を求める1万人署名、本紙が発行した「カラ岳陸上案」選定、事業化決定時の号外なども展示され、会場を訪れた市民らが懐かしそうに眺めていた。
宮良牧中案当時、県八重山支庁の総務課長などを務めていた川平永光さん(74)は、「宮良牧中で反対派の皆さんと対峙したり、汚物をぶっかけられたりしたことを思い出す。あの時はお互い真剣勝負だった」と当時を振り返った。
また、白保の賛成派として国への要請行動にも参加したという85歳の女性は「私は白保海上案の賛成派だったが、あの当時は大変だった。写真を見て当時の事を思い出した」と話し、当時の住民の体を張った反対運動の写真を食い入るように見ていた。
八重山毎日新聞