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激励弁当─入試会場に馴染みの光景 (宮古島・沖縄)

2013年3月8日 - スタッフ公式
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愛情込め、激励弁当
─入試会場にお馴染みの光景

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昼食時間で、 リラックスして談笑する受験生と家族ら
=宮古高校
 2013年度の県立高校入試がはじまった7日、 宮古地区の試験会場となった各高校では、 中庭や体育館などで受験生の家族や親戚らが持ち寄った手作り弁当を広げて受験生と昼食を楽しみ、 激励するお馴染みの光景が見られた。
朝から緊張した表情を見せていた受験生たちもこの時ばかりはほほも緩み、 応援に駆けつけた家族らと会話を弾ませながら食事を楽しみ、 午後から、 そして2日目の試験に向け鋭気を養った。
 入試期間中の昼食時に家族や親せきが弁当を持ち寄り、 受験生を励ますこの習慣は宮古ならではのもの。
宮古本島内の全ての高校が島の中心部にあることから、 旧市町村の受験生が昼休みに帰宅することが困難なため、 家族らが弁当を持っていくようになったことが始まりといわれている。
 学校の敷地内にブルーシートなどを広げ、 豪華な重箱やオードブル料理を並べる風景はまるで遠足や花見のようだが、 「15の試練」 ともいわれる高校入試の重圧と一人で戦う受験生にとって、 温かく励ましてくれる家族の存在は何よりも心強いものとなっている。
 この日、 理数科、 普通科に約200人が受験した宮古高校で
は、 午前11時を過ぎたころから重箱やオードブル、 飲み物を入れたクーラーボックスを持参した家族らの姿が見えはじめ、 正午過ぎに午前中の日程を終えて試験会場から出てきた受験生を温かく出迎えた。
 普通科を受験した砂川晃澄くん (上野中) の母・智恵子さん (44) は午前5時半ごろから祖母と一緒に準備。
「一発合格にかけたイチゴなど縁起を担いだ定番メニューをはじめ、 ニンジンしりしりなど本人の好きなおかずを揃えた。
毎日頑張っているのを見て、 大丈夫だろうなとは思ってはいるが、 弁当を食べてまた頑張ってほしい」 と語った。 晃澄くんは 「楽しかった。 緊張はしていない」 と笑顔を見せた。
 同じく普通科の芳山巧丞くん (同) の母・日出美さん (48) は 「イチゴで合格、 カツで勝つはもちろん、 好きなものを作った。 末っ子で、 最後だからと5時から気合いを入れた」 と笑顔。
巧丞くんは 「緊張した」 とはにかみ、 家族の励ましを受けていた。
  宮古新報

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