キジムナーフェスの下山さんに大臣賞
文化庁は12日、芸術の各分野で優れた実績を挙げた個人に贈る2012年度芸術選奨の文部科学大臣賞に、05年から沖縄市で毎年開催されている国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ(キジムナーフェスタ)総合プロデューサーの下山久さん(65)やシンガー・ソングライターの谷村新司さん(64)ら19人を選んだと発表した。
下山さんは芸術振興部門での受賞で「フェスタを支えてくれた沖縄市や観客の皆さんのおかげ。みんなの力でフェスを世界最大規模に育てたい」と喜びを語った。18日に東京都内で贈呈式がある。
毎年夏休みに開かれているキジムナーフェスタは沖縄市主催で、沖縄タイムス社などが共催する国内唯一の国際児童・青少年演劇祭。12年は42の国と地域から参加した70団体が230のプログラムを上演し、延べ約4万人を動員した。
下山さんは、同フェスタ期間中に国際児童青少年演劇協会の「第1回アシテジ世界ミーティング」を開くなどフェスタを成功させ、日本の児童・青少年演劇の発展に尽力したことが評価された。
ほかの大臣賞は原発事故を題材にした映画「希望の国」に出演した俳優の夏八木勲さん(73)ら。新人賞には映画「愛と誠」に出演した俳優の安藤サクラさん(27)ら11人が選ばれた。
沖縄タイムス