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ローカルアイドルに熱視線 (OKINAWA)

2013年3月19日 - スタッフ公式
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ローカルアイドルに熱視線 街おこしに一役
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元気なパフォーマンスで会場を沸かせる琉球アイドル
=那覇市久茂地・サミットプロ事務所
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アニメソングを歌い人気のカフェのアイドル「FairyCat」の
みい(左)とあみ=那覇市安里のCandy
 「AKB48」や「ももいろクローバーZ」などアイドルグループが大活躍中だ。彼女たちの笑顔に、明るさに心をわしづかみされた読者も多いだろう。
そしてローカルアイドルなどブームは地方へも広がっている。
さらに一歩進んで、アイドルと一緒に街おこしを企画する団体も出てきた。早速元気をもらいに行ってみよう。
 「オー! オー! オーッ!」の掛け声とともにファンの息の合った踊り“オタ芸”が始まる。彼らのすぐ目の前のステージではアイドルが激しいパフォーマンスを繰り広げている。平日の夜、那覇市久茂地での光景だ。
 週4日、久茂地の事務所2階のステージでライブを行う「琉球アイドル」は、オーディションで選ばれた15人によるローカルアイドル。プロデュースを手掛けるサミットプロの永山盛之さんによると、県内には「琉球アイドル」「Pinkle☆Sugar(ピンクル・シュガー)」など5組のローカルアイドルのほか、地域のPRと連動したご当地アイドルが活動中という。
 琉球アイドルの場合、40人ほどの集客力だが、中学生から50代の大人までファンの年齢層は広い。手作りのメンバーTシャツを着て毎回参加する常連客もいるほどだ。
 「ファンとの距離が非常に近いのがローカルアイドルの魅力」と永山さんが話すように、ファンを“いじった”MCや演出に会場は大笑い。
 結成当初からのファンという男性(24)は「県外ファンもいる。もっと全国にファンが増えるといろいろ楽しそう」とノリノリだった。
   ■    ■ 
 アイドルのパワーと親近感を街おこしに活用したい-。そう考えたのが、那覇市第一牧志公設市場やガーブ川中央商店街などでつくる「なは市場振興会」の新里俊一理事長だ。
 郊外の大型ショッピングセンターに客が流れ、特に平成生まれの若者世代にとって市場は「なじみの薄い」存在になりつつある。「次世代のお客さんになる若者を攻めきれないのは痛い」と新里さんが出した答えがご当地アイドル「FairyCat(フェアリー・キャット)」の活用だった。
 市場でのイベントはもちろん、振興会が運営する通販サイトでFairyCatが商品紹介したり、コミュニティーラジオで番組を始めるなど、若者世代への売り込みに努めている。
 抜てきされたFairyCatは、那覇市のアニソンカフェCandyで働くあみとみいのユニット。カフェとは百八十度違う市場に、「オジーやオバーの不思議そうな感じや、子育て世代からの声援など反応が面白い」とすぐにファンに。「アニソンを中心に人が集まり友達が広がります。市場でも同じように友達を増やしていきます」とやる気を見せる。
 アイドルとマチグワー。イメージはつながりにくいが、「その違和感に若者が足を運んでくれるし、市場がもっと楽しくなる」と新里さん。
 それぞれの個性とギャップを武器に、新たなにぎわいを目指す。
(文・村井規儀 写真・伊藤桃子)

アニソン&アイドル祭り
きょう那覇市・にぎわい広場

 「アニソン&アイドル祭り」が17日正午から、那覇市松尾のにぎわい広場(第二公設市場跡)で開かれる。
県内で活動するアイドルがアニメソングを中心にパフォーマンスを繰り広げる。
出演は琉球アイドル、Pinkle☆Sugar、Cure、FairyCat、アニドロ、ZEST、Y&COの7組。
キッチンカーなど飲食ブースも出店。入場無料で雨天決行。
 問い合わせは那覇市中心商店街連合会、
電話090(5021)6991。
 沖縄タイムス

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