知事「辺野古は時間かかる」 沖縄政策協議会
【東京】
安倍晋三首相ら全閣僚と仲井真弘多知事が出席する沖縄政策協議会が19日午前、首相官邸で開かれた。沖縄振興と基地負担について意見交換したほか、下部組織の小委員会設置を確認した。安倍内閣での同協議会開催は初めて。
仲井真氏は終了後、記者団に「(米軍普天間飛行場の)辺野古(移設)は時間がかかりますよと申し上げた。10年も15年もかかると固定化と変わらない」と述べ、あらためて県外移設を求める立場を伝えたと説明した。同飛行場の辺野古移設に向けた公有水面埋め立て申請の話題は出なかったという。
4月28日に政府が開く「主権回復の日」の式典に出席するかについては「お祝いであれば出にくい。自らのことを考えたら政府がいう記念的な行事にはなりにくい」と述べた。
協議会の冒頭、安倍氏は「今なお沖縄には多くの米軍専用施設等が所在し、県民の方々に大きなご負担をおかけしている。政府としては、抑止力を維持しつつ沖縄の負担を軽減していくため、全力で取り組む」と振興と基地負担の軽減に努めたい考えを述べた。
沖縄タイムス