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開校は戦前? 中城小北上原分校、(沖縄)

2013年3月21日 - スタッフ公式
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開校は戦前? 中城小北上原分校、22日閉校
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22日に閉校する中城小学校北上原分校。
戦前に同校へ通ったという米須清春さん(後列右端)も
在校生とともに笑顔=同校
 【中城】村立中城小学校北上原分校が22日、長い歴史に幕を閉じる。同校が開校したのは、記録上は戦後の1956年とされるが、少なくとも23年から存在したという証言もあり、戦前から分校として機能していた可能性が高い。
聞き取り調査をした分校出身という米須清春さん(77)は
「自分たちが学んだ学校がなくなるのは、さみしい」と、しみじみ語った。
 米須さんは北上原分校が統合される中城南小学校の新設に向けた説明会で、分校が設立されたのが56年となっていることを聞き、驚いた。「戦前、私たちが学んだはずの学校の記録がない」
 村内にある津覇小学校南上原分校については12年から記録が残っている一方、北上原分校は学校の記念誌や村史にも戦前の記録は残っていない。米須さんは地域で聞き取り調査を開始。96歳を最高齢に、多くの人からの証言が得られ、少なくとも23年から「分校」が存在したことが分かった。沖縄戦の影響で、44年から12年間の「中断」を経て、56年に再開されたと考えられるという。
 本校のある海側の地域と、分校の置かれている村北上原との高低差は100メートル以上。当時は道路も整備されておらず、低学年の子は通学が困難で、米須さんの時代は1年生は分校へ通った。
 米須さんは「2年から本校に通ったけど、雨が降るとすべり落ちながら登校した。分校がないと1年の時は学校に行けなかったね」と苦笑い。学校が統廃合されることについては、「いつまでも“へき地”であってほしくないし、時代の流れで仕方ない。でもやっぱり、さみしいですね」と話した。
   沖縄タイムス

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