カンムリワシの事故多発 石垣
交通事故で保護されたカンムリワシ
=1月、石垣市(環境省石垣自然保護官事務所提供)
今月7日にオープンした石垣島の新石垣空港(愛称・南ぬ島ぱいぬしま石垣空港)のマスコット「ぱいーぐる」のモチーフとなったカンムリワシが車にひかれて死ぬ事故が、今年に入り多発、開港に沸く島民らを心配させている。
環境省石垣自然保護官事務所によると、カンムリワシは国の特別天然記念物で石垣島と西表島にだけ生息。2011年度調査では推定約200羽で、以前から絶滅が危ぶまれていた。
昨年は計12件だった両島の事故件数は、今年は既に9件に達し、7羽が死んだ。車にひかれたカエルなどを食べようと道路に出て、はねられるケースが多いという。
新空港が開港し、レンタカーで島を回る観光客が増えそうなだけに、同事務所の本田師久自然保護官は「カンムリワシに気を付けて安全運転を」と呼び掛けている。(共同通信)
沖縄タイムス