うりずんに黄金の実り、来間島で小麦収穫
コンバインで麦を収穫する国仲富美男さん
=来間島のほ場
来間島で26日、 麦の収穫が行われた。
同島在住の国仲富美男さん (62) が昨年11月中旬に播種し、 順調に生育して刈り入れを迎えた。 温かなうりずんの日差しの下、 黄金色に実った穂が次々とコンバインに吸い込まれていった。 現在は面積拡大に取り組んでいるが、 地元で食材としての活用も考えている。
収穫、 脱穀された麦
4年前に1升の種から始めて徐々に栽培面積を増やし、 ことしは約3反にまでなった。
収穫を迎えて国仲さんは 「栽培には希望を持てるようになった」 と手応えを話した。
当面は1町歩が目標といい、 そのため機械収穫にも取り組んでいる。 また連作障害を避けるためモチキビや小豆、 また味噌づくりのための大豆なども栽培している。
以前、 来間島では各家庭で麦を栽培しており、 味噌の麦麹をはじめ粉に挽いて料理を作るなど自給自足の生活を支える作物だったという。
今は種を増やすことを優先しているが、 島内の民宿で体験メニューに使いたいなどの要望もある。
高齢者でも軽作業でできる作物として栽培しており、 国仲さんは 「体力に左右されず作れるのでやりたいという人が現れれば。 無農薬で安心して食べられるものを作りたい」 と話していた。
宮古新報