Biо─P(バイオ・リン)製造施設が完成─宮古総実高

県立宮古総合実業高校第2農場で進められてきたBiо―P (バイオ・リン) 製造施設の建設工事がこのほど完了した。 建築面積584平方㍍、 総事業費は1億2500万円。 計画では年間1000㌧ (売上目標2000万円) を製造する。 今年10月から稼働開始する予定。
バイオ・リンは、 同校環境工学科環境班が、 宮古島の地下水保全に焦点を当てた研究活動を通して開発した。 土壌蓄積リンの再利用に着眼し、 土壌中のリンを分離するのに有効な微生物 (リン溶解菌) にサトウキビ製糖工場の副産物であるバガスや糖蜜を添加する手法を考え出し、 2000年に完成させた。 すでに商標登録済み。 同研究が認められ、 2004年には第8回ストックホルム青少年水大賞 (水のノーベル賞) を受賞している。

施設内部
施設内には 「分析・講習室」 が設けられるほか、 バイオ・リン発酵装置、 袋詰機などが整備される。 全ての設備が整い次第、 10月には稼働開始することにしている。
また、 バイオ・リンを使って生産している日本そばの栽培普及に向け、 「将来は製粉工場の整備も実現させたい」 と意気込んでいる。
宮古新報







