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従事者育つも横バイ─宮古織物組合 OKINAWA

2013年4月4日 - スタッフ公式
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十字絣14反、従事者育つも横バイ─宮古織物組合
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検査取扱量の横バイが続く藍染め十字絣の宮古上布
=宮古織物事業協同組合
 宮古織物事業協同組合 (長濱政治理事長) が2012年度に検査した藍染十字絣の宮古上布の着尺は14反で前年度と同数となった。
景気の低迷により織物販売は厳しく、 ここ数年は10反台が続いており他製品もほぼ横バイとなっている。
13年度は織物需要に明るい兆しも見えているというが、 慢性的な原材料不足で従事者は育っているものの、 生産量を思うように増やせない状況が続いている。
 藍染十字絣の検査取扱量は08年度に27反あったが、 09年度には17反、 10年度は16反、 11年度は14反と生産量の低迷が続いている。
その他、 草木染め (経緯苧麻) は11反で1反増えたが08年度の3分の1程に減っている。 苧麻織 (経ラミー・緯苧麻) は1反で1反減、 麻織 (経緯ラミー) は19反で7反増、 帯は28本で2本増となっている。 全製品の検査数は73反・本で7反・本増えている。 検査対象ではないが反物の端切れを活用した袋物等の2次加工製品は人気が高く、 販売は好調だが生産量はまだ限られているという。
 後継者育成事業で若手の製織者は育っているが以前から上布に適した苧麻糸が必要量を満たしてなく、 同組合の上原則子専務理事は 「織りたい人はたくさんいるが、 織るための苧麻糸が不足している。
後継者育成事業を終えた研修生は上布に取り組もうとしているが糸は少ない」 と話す。
ステップアップを目指す製織者の分は苧麻糸を準備できたが 「今年度どれだけ確保できるか心配。 糸を探さなければいけない」 と懸念している。 自ら苧麻績みを習う製織者もいるが 「織りながら糸の勉強も並行して取り組むのは時間的にも難しい」 と話していた。
  宮古新報

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