干潟の恋爛漫 南城のトカゲハゼ

雌の前で求愛のジャンプを披露する雄のトカゲハゼ(左)
=9日午後、南城市佐敷冨祖崎の干潟
(田嶋正雄撮影)
国内では沖縄本島の中城湾と大浦湾だけに生息し、絶滅の恐れがあるトカゲハゼが繁殖期を迎えている。
南城市佐敷冨祖崎の干潟では9日、雄が雌を追い掛け、直立やひねりを加えたジャンプでアピールする求愛行動が見られた。
カップルで長い背びれをアンテナのように立てて仲良く干潟を歩き回ったり、縄張りに近づくカニを威嚇する様子などもあった。
トカゲハゼは体長約10センチ。沖縄の個体群は国内唯一で、世界的に分布の北限。環境省と県のレッドデータブックで絶滅の危険度が最も高い「絶滅危惧1A類」に指定されている。
沖縄タイムス





