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 児童の笑顔の源に (OKINAWA)

2013年4月15日 - スタッフ公式
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交通安全推進犬 児童の笑顔の源に
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登校する児童の安全を見守る呉屋さんとコジロウ
=12日、西原町嘉手苅・西原東小学校前
 ワンは交通安全推進歴12年-。西原町立西原東小学校の前で児童らを見守る犬「コジロウ」が人気を集めている。毎朝、飼い主で交通安全推進員の呉屋實さん(71)の横で子供たちを迎える。新1年生の緊張をほぐし、児童らの笑顔の源になっている。
 「おはよう。雨だから寒いね」。雨がっぱ姿で登校する児童らがコジロウの背中をなで声をかけていく。
 同校は校区の中央を南北に国道329号が走り、交通量が多いので子供たちの通学には気配りが必要だ。
呉屋さんと、同じ交通安全推進員の新里勝弘さん(68)は約28年前から、登校する児童の安全を確保するため毎朝、校門前にある国道の横断歩道両サイドに立っている。
 12年前、呉屋さんは知り合いからコジロウを引き取った。
ある日、いつものように呉屋さんが交通安全指導のため自宅を出ると後を追ってきた。以来、暑い日も寒い日も、台風前も、学校のある日は一緒に横断歩道に立っている。
いつしか習慣になり、午前7時半前になるとほえて呉屋さんをせかす。終了の8時20分になると学校近くの自宅に自ら向かう。
 新里さんは「先に来て道反対側から交通指導用のベルを鳴らすとコジロウがほえて家を出てくる」と「第二の相棒」について頼もしげに語る。
 呉屋さんは「コジロウがいないと寂しいのでいつも一緒。高齢で少し元気がなくなっているけど、これからも立ち続けたい」と目を細めた。
 同校の仲地本邦校長は「長年子供たちの安全を見守ってくれる新里さんと呉屋さんはいなくてはならない存在。子供たちに優しさをくれるコジロウの存在もありがたい」と感謝した。
 (上地一姫)
  沖縄タイムス

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