監督ら舞台あいさつ 「旅立ちの島唄」上映会
映画製作を振り返り、関係者に感謝の気持ちを伝える
吉田康弘監督(左)と出演者ら
=16日夜、那覇市久茂地のタイムスホール
映画「旅立ちの島唄~十五の春~」(吉田康弘監督)の完成披露プレミア上映会が16日夜、那覇市のタイムスホールであった。27日から那覇市の桜坂劇場とリウボウホールを皮切りに全国で上映される。
高校進学のため、南大東島を離れる15歳の少女優奈の目を通して、離島で直面する苦しみや喜びが描かれている。
優奈が父親に見送られ、島を離れていくラストシーンでは、観客が目を潤ませて見入った。
上映後には吉田監督や優奈役の三吉彩花さん、父親役の小林薫さんらがあいさつし、撮影時のエピソードを披露。吉田監督は「晴れだけではない曇り空のリアルな沖縄も描きたいと思った」と多数の鑑賞を呼び掛けた。
映画のモデルとなった同島の民謡グループ「ボロジノ娘」や、映画の主題歌「春にゴンドラ」を歌うビギンのライブもあり、上映会に花を添えた。
映画の登場人物と同年代の比嘉舜太朗君=港川中2年=は「祭りの様子が独特。15歳で親と別れるのは想像がつかない」。両親と訪れた仲真このみさん=金城小6年=は「自分だったら寂しい。大東の子は強いなと思った」と話した。
沖縄タイムス