竹富島で神開き、神村さんが新神司に 玻座間御嶽
【竹富】
竹富島の六御嶽(ムーヤマ)の一つである玻座間御嶽でこのほど、神開きが行われた。新しく神司が生まれる就任儀礼で、神村(旧姓赤山)一恵さんが先輩の神司、公民館執行部と一緒に18か所の御嶽を参拝した後、玻座間御嶽でオンビ(氏子)が見守る中で、先輩神司の新田初子さんから神衣装を掛けられ儀式を終えた。
終了後は実家の赤山家で披露宴が行われ、父親で玻座間御嶽オンビ顧問でもある赤山喜介さんがこれまでの経過を説明し、早く独り立ちできるよう出席者に協力を求めた。
玻座間御嶽では、2年前に先代の富本定子さんが引退してから神司が空席になっていた。大山榮一公民館長は「六御嶽の神司があと1人残るだけになった。島はうつぐみの心で祭事を中心に動いていくので満ぞろいすることを祈っている」と祝辞を述べた。
宇根勝末さんは「年度初めに神司が誕生して、今年はプイ、タナドゥイをはじめ祭りも新神司を先頭にしてスムーズに行える」と初めての神開きに感激していた。
(竹富通信員)
八重山毎日新聞