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1500年前の土器発掘 (国頭・沖縄)

2013年4月18日 - スタッフ公式
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1500年前の土器発掘 国頭・安田貝塚遺跡null
約1500年前のものとされる尖底の土器片
=11日、国頭村辺土名小学校内にある国頭村ミニ博物館
 【国頭】
国頭村教育委員会は、2012年7月から8月まで実施していた安田貝塚遺跡の試掘調査で、古墳時代に相当する約1500年前のものとみられる土器を初めて発掘した。
これまでの調査で同遺跡は、平安時代に相当する約千年前のものとみられており、今回の発掘は、約1500年前から同地区に人が生活していたことを示す新証拠となった。
 調査は、文化庁と県の補助を受けて、村が12年度から3年間の事業として実施している。
1985~86年の前回調査で遺跡が出土した安田公民館から公園、同地区東部の範囲で行う。
前回の調査は地面を掘らずに歩いて遺物を拾う「踏査」によるもので、約千年前のものとされる、土器の底が平たい「くびれ平底」の土器を採取した。
 赤嶺信哉学芸員によると、12年度の調査では、安田公民館の周辺を試掘。安田公民館より東の畑地9平方メートルの範囲を深さ1メートル試掘した結果、表面から40センチの層に、約1500年前のものとされている、底がとがった形の「尖底」の土器の破片約500個が新たに見つかった。12年度の調査では「くびれ平底」の土器はなかった。
今後、土器に付着しているすすの炭素の半減期などで年代測定を行い、土器の使用時期を百年単位で明らかにする。また、梅雨明けにも本年度の調査を開始、公園部分の試掘に着手する予定。
  流球新報

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