歌と食で大活況 西表島「船浮音祭り」
手拍子合わせオリジナル曲を熱唱する池田卓さん(右)
=竹富町・西表船浮のカマドマ広場
【西表島=竹富】
西表島の中でも船でしか行けない集落・船浮を音楽で盛り上げようと、船浮出身のミュージシャン・池田卓さんが呼び掛ける第7回「船浮音祭り」(主催・同実行委員会)が21日、同集落のカマドマ広場で開かれた。集落の人口37人の約15倍に当たる約600人が訪れ、島で育まれた歌や食を楽しんだ。
同祭りはことし2月、全国で地域活性化に取り組む団体を支援する「第3回地域再生大賞」の優秀賞を受賞。同日も県内外から観客が訪れ、山々と船浮湾に囲まれた会場は、活気に沸いた。
最初にステージに立った池田さんは「島の人よ」などオリジナルソングを熱唱。ピアノ演奏を交え、「デンサー節」「まるま盆山節」など西表島の民謡も叙情豊かに歌い上げた。
会場では集落でしとめたイノシシの鍋や、アーサーやモズクの天ぷらなど島の料理が並び、来場者は豊かな自然の恵みも味わっていた。
2日がかりでイノシシ鍋を仕込んだ島袋正一さん(61)は「船浮のイノシシは日本一の味。どこでも味わえない島の鍋を食べに来年も訪れてほしい」とアピールしていた。
沖縄タイムス