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桑の実アイス商品化 (浦添市・沖縄)

2013年4月24日 - スタッフ公式
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桑の実アイス商品化に熱 浦添市
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試作品の桑の実アイス(右)と桑の葉アイス(左)
 【浦添】小さな種のプチプチ感がたまらない、桑の実の無加糖アイスクリームはいかが-。
早ければ2年後の限定販売を目指し、市が奔走している。
夏場に茂る葉は桑茶や焼き菓子に、春秋に育てる蚕のまゆはシルクの織物に、そして実はアイスクリームにしようという産業振興の“通年プロジェクト”だ。
 市は、「葉取り用」「実取り用」に分けてそれぞれ桑の品種選抜を進め、市内と西原町の休耕地に苗を植えてきた。中国南部原産と推測される県外品種には、実が長さ5センチにまで巨大化するものもあったが、沖縄の気候には合わず育たなかったという。
 「やっぱり、沖縄のシマ桑の中から選ばないと駄目だ」。
シルバー人材センターのスタッフらは、技術アドバイザーの小山朗夫さん(つくば市の農業生物資源研究所)とともに県内のあちこちから桑の木を集めたという。
 沖縄原産にこだわって選抜した結果、うれしい発見があった。シマ桑の糖度は20と高く、県外桑の10~15を大きく引き離す。メロン15、ミカン13、マンゴー12も上回る数値で、シマ桑の実で加工品を作る際は加糖の必要性がないという。
試作した桑の実アイスは、無加糖のおかげで爽やかな甘み。
後味すっきりで、べたつかない。抗酸化作用のあるポリフェノールもたっぷり含まれている。
 現在の課題は桑畑の確保。2012年度の面積は約1万4735平方メートルで、市と西原町に計17カ所ある。
近隣で農薬が使われていないことなどを条件に農地を探しているが、点在させてしまうと限られた人数では効率的に収穫できないため、供給元を中北部や離島まで広げるのは難しいという。
賃借期間が最低5年と長めになってしまうこともネックで、地権者の理解を得にくいという。植え付けから収穫まで2~3年かかるためだ。
 アイスクリームは、実の収穫量を考えると期間限定販売が精いっぱいだといい、浦添市は今後も畑の提供を呼びかけていく考えだ。
      問い合わせは市商工産業課、
    電話 098(876)1234 (内線3164)。
   沖縄タイムス

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