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HIV検査キットを開発 (琉球免疫研・沖縄)

2013年4月26日 - スタッフ公式
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HIV検査キットを開発 琉球免疫研
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琉球免疫研究所が開発したHIV検査キット
=25日、那覇市・沖縄振興開発金融公庫
 病原性ウイルスの抗体活用事業を手掛ける琉球免疫研究所(うるま市、長谷川宗近代表)は琉球大学と提携し、エイズウイルス(HIV)を検出するHIV検査キット2種類を開発した。
HIVを構成する特定の抗原のみに反応するタンパク質の一種「NP24」抗体を活用。検査工程を簡潔にする「直接法」で検査時間を短縮したほか、早い段階で感染を知ることができる「抗原検査」が可能となった。両技術とも国産の検査キットに用いられるのは初めて。
 売り上げ目標は本年度3800万円、次年度2億1500万円を目指す。同研究所は25日、沖縄振興開発金融公庫から1500万円の出資を受けた。
 検査キットは、研究用試薬の「HIV-1p24抗原定量ELISA(イライザ)キット」と一般に販売する「HIV-1抗原抗体検出イムノクロマト(IC)キット」。
 イライザキットは、NP24を活用することで、検査工程を省略し、検査時間を従来の半分の70分まで短縮した。血中のウイルス量を5から1千ピコグラムまで計測できる。
 ICキットは、一般に実施されている抗体検査に加え、抗原検査もできることが特徴。検査キットでの検出可能な時期が抗原の方が早いため、従来の検査より、最大で3カ月早く感染を判定できる。
 開発に携わった同研究所の田中礼子事業部長は「早く感染を知ることで、早期治療、感染拡大防止につながる」と話した。
 同研究所は、医学生物学研究所(愛知県)と事業提携を結び、昨年8月から県内で製造したイライザキットを国内外へ販売している。価格は他商品に比べ2割程度安い5万円。これまで200セットを販売した。
 ICキットはOEM(相手ブランドによる生産)のできる提携企業を探している。
 また、事業提携している免疫生物研究所(群馬県)を通して、抗体8種類も販売している。
   沖縄タイムス

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