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50年ぶり旗頭復元 (八重山・沖縄)

2013年5月1日 - スタッフ公式
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50年ぶり旗頭復元 長老の記憶頼りに
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西表島
10月の十五夜祭りに奉納
 過去の大型台風で破損し、消失していた竹富町古見に伝わる「ティダ旗頭」が約50年ぶりに復元され、27日午前、地域住民や郷友らに披露された。
復元したのは西表島古見在住の新盛一雄さん(58)とその姉妹。地域の長老・仲本芳雄さん(88)の記憶を頼りに復元した。以前の旗頭も新盛さんの父・雄幸さん(故人)の作で、親子2代の旗頭リレーとなった。
新盛家から旗頭の寄贈を受けた古見公民館(新盛基代館長)では、古くからの伝統に沿って10月の十五夜祭りで旗頭を奉納し、旗頭の消失で途絶えていた祭りも復活することにしている。
 新盛さんによると、古見集落では毎年10月の「十五夜祭り」で旗頭を掲げ、綱引きを行っていたが、40年以上前の大型台風で旗頭を保管していた公民館ごと壊れた。
 新盛さんは「試行錯誤だったが、自分なりに昔の旗頭に似せて復元でき、感無量。昔のように十五夜祭りで旗頭を掲げ、伝統を守ってほしい」と話した。
 また「五風十雨」の旗文字が入った「旗」を作った長女の新盛和枝さん(63)=石垣市在住=は「バスで古見に到着した時に立てられている旗頭を見て感動して涙が出た」。次女で古見公民館長を務める基代さん(61)は旗頭持ちの衣装を寄贈。
「自分が館長の時に旗頭を復元でき、弟と姉に感謝してい絆がつながってくれればと思う」と話した。
 昔の記憶をたどって旗頭の復元に協力した仲本さんは「昔の旗頭に似て、素晴らしい」と喜んだ。
 この日は、古見小学校と仲本さんの自宅前で旗頭が披露され、地域の婦人たちが頭に稲ワラを巻き、ガーリーで盛り上がった。
  八重山毎日新聞

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