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ナミハタ産卵保護区 6日間 (八重山・沖縄)

2013年5月1日 - スタッフ公式
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「禁漁に協力を」ナミハタ産卵保護区 30日から6日間
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漁獲量が大幅減少
 八重山漁協電灯潜り研究会(仲宗根靖会長、83人)が西表・小浜間のヨナラ水道に設けているナミハタ(タコクェーミーバイ、サッコーミーバイ)の産卵保護区は、30日から禁漁期間に入る。期間は5月5日までの6日間。同研究会が2010年から取り組んでいるもので、産卵に集まる魚は保護開始前の10倍以上になっているという。同研究会は、産卵に集まった魚を獲らないよう呼びかけている。
 ナミハタの資源保護の取り組みは県水産海洋技術センター石垣支所、西海区水産研究所亜熱帯研究センターが全面支援。禁漁期間中は漁業者と研究機関が調査、監視を行う。
 研究機関によると、八重山では、群れをつくって産卵する「産卵集群」を形成する種が多いため、根こそぎ漁獲されるおそれがある。ナミハタについては1989年の時点で漁船1隻当たり6キロ以上の漁獲があったのに、10年には約3キロに半減。
オオアオノメアラ(ヤーラアカジン)、アズキハタ(ヨーローミーバイ)もかつては漁獲量が多かったが、現在ではどちらも見かけることすらまれな魚種になってしまったという。
 獲り過ぎたことが漁獲量の減少につながったと考えられていることから、ナミハタなどの産卵場となっているヨナラ水道を一定期間、禁漁にして魚を増やしていく考え。
これまでの調査結果から、産卵に集まる魚の密度が10倍以上になるなど効果が確認されている。
 漁業者と研究機関は「ナミハタだけではなく、産卵に集まった魚を獲らないようにし、八重山の豊かな海を取り戻していく取り組みに協力をお願いしたい」と話している。
  八重山毎日新聞

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