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国王 指笛で広がる世界を(宮古島・沖縄)

2013年5月2日 - スタッフ公式
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垣花 譲二さん(63歳)/指笛王国おきなわ国王指笛で広がる世界を
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垣花 譲二さん 
指笛は昔から沖縄の人々の生活の中で盛んに活用され、大切な文化の一つとして親しまれて来た。
近ごろでは災害時の救済や護身にも活用されるとあって、その活用の幅は広がっている。
「やはり、沖縄の文化として捉え、若い人たちに引き継いでいきたい。楽器も要らないし、いつどこでもできるという気軽さと楽しみがある」と話し、利き手の人差し指を7の字に曲げさっそく吹いて見せる。鳥の鳴き声に周りの視線が集まる。森の中だと小鳥たちも寄って来るという。
 建国して7年になる。7月10日を「指笛の日」として制定、毎年この日に記念のコンサートを行ってきた。
今年は浦添市てだこホールで「指笛で被災地へ元気を届けよう」と開催、指笛音楽の創始者・故田村大三氏の三女メミ・グレースさんやオカリナサークルの仲間たちを招いて華やかな演奏会を繰り広げた。
「被災地から沖縄に避難・移住されている方たちも多い中、ちょっと珍しい舞台を楽しんでいただき少しでも元気になればという思いだった」
 指笛を音楽として確立したのは故田村大三氏。その中に沖縄は含まれていなかった。ショックを受けた垣花さんはインターネットで呼びかけ集まってもらったが「70人中10人しか吹けなかった。このままだと消えてしまう」。危機感がつのる。
指笛王国設立のきっかけだった。
今では、エイサーや高校野球の甲子園応援など沖縄の夏には欠かせないものとなった。指名があれば、どこへでも駆け付け、各種イベントにも積極的に参加する。
 11月17日はマティダ市民劇場で「宮古島・愛・Eyeコンサート」があり出場する。今回は作詞・作曲家、ピアニストで歌手の高橋晴美さんを中心に、視覚障害者への資金造成を兼ねた公演。「視覚障がいをもつ会員がいて、彼の応援で男女10人と盲導犬1匹で出演することになった。古里マティダでの公演は初めて」と話し、新たな出会いに期待を寄せる。
 会員は登録人数で250人。実際に活動するのは20人程度。毎月第1・第3土曜日の2回西原町中央公民館で講習会を行っている。ホームページで情報を発信。誰でも参加して欲しいと呼び掛ける。アドレスはhttp://yubibueoukoku.ti-da.net
 垣花 譲二(かきのはな・じょうじ)1948年10月19日、下地与那覇に生まれる。那覇高校卒後、外人税務署を皮切りに那覇税務署、北那覇税務署などに勤務、定年退職後、現在嘱託で北那覇税務署。2005年、指笛王国おきなわ建国、国王に。妻・美智江さんとの間に2男1女。
.宮古毎日新聞

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