ミフウズラのひな 排水溝から救出
排水溝に落ちたミフウズラのひな
=9日午後2時ごろ、八重瀬町小城
(下地広也撮影)
【八重瀬】八重瀬町小城の畑の排水溝に落ちたミフウズラのひな4羽を9日、近くで農作業をしていた志茂(しも)利信さん(58)が救出した。排水溝の深さは約35センチ。大人の親指ほどの大きさで自力では出られず、「ピーピーピー」と鳴き声を上げるひなを、雄の親鳥が排水溝に上り下りして心配そうに見守る姿が見られた。
志茂さんは午前9時ごろ、畑の近くで親鳥の姿を見かけた。午後、同じ場所で姿を確認。様子が変だと思い、排水溝をのぞくと、ひながいたという。志茂さんは「小さくてかわいい。元気に育ってほしい」。
ミフウズラは一妻多夫で雄が抱卵、子育てをする。ウズラより小さく、原っぱや畑などに生息する。県鳥獣保護員の橋本幸三さんは「昔はよく見られた鳥。農薬の被害など、生息環境の悪化で、年々姿が見られなくなっている」と話した。(下地広也)
沖縄タイムス