サンコウチョウ 仲良く営巣中
交互に巣の材料を運ぶサンコウチョウのつがい。
右側の尾羽の長いのが雄=本部町瀬底
【本部】目の周りの鮮やかな青いリングと2本の長い尾羽で愛鳥家から人気があるサンコウチョウのつがいが9日、町瀬底の森林で確認された。
2本の尾羽を揺らし、木々の間を縫うように飛行する姿が優雅で美しい同鳥は、瀬底島では雄の長い尾羽に独特の冠羽を表した「ナガジューカンター」と呼ばれるという。
営巣中のつがいは「ツーポイポイ」と独特の鳴き声を発し、8メートルほどの高さから横に伸びた枝先の先端近くに、巣の材料となる小枝や落ち葉などを交互に運び、くちばしや足を使って形を整えていた。
近くではアカショウビンやコゲラの鳴き声も響き、島では夏の渡り鳥の繁殖期を迎えている。近くに住む金城敏昭さん(65)は「アカショウビンと共に渡ってくるようだが、姿を見かける機会はなかなか少ない。小満のころから活発な鳴き声を耳にし、小暑の時季には島を離れる」と話した。
(島袋仁明通信員)
沖縄タイムス