野鳥の知識深める─市総合博物館が講演・観察会
野鳥を観察する参加した高校生や親子たち
=12日、 大野山林
愛鳥週間にちなみ宮古島市総合博物館 (下里典子館長) が開催している企画展 「野鳥展~知ってほしい宮古の宝~」 の関連行事として12日、 野鳥教室が行われた。
宮古野鳥の会の仲地邦博会長による講演や観察会、 県立伊良部高校自然クラブによるサシバの渡りに関する調査研究の発表が行われ、 参加者たちが宮古の野鳥と自然について知識を深めていた。
伊良部高自然クラブは昨年10月に行ったサシバの飛来数調査に基づき、 飛来ルートと気象条件の関係を考察。 「飛来してくる日は北東の風で晴れ、 曇りの日が多い。
北東の風に乗って西側の海で方向転換して伊良部島内に入ってくる」 と発表し、 課題として気象条件が与える影響のデータ収集、 飛来数の増減と伊良部島の環境変化の関係、 落ち鷹の観察などを挙げた。
仲地会長は宮古で見られる野鳥の種類や特徴、 渡り鳥が多い理由、 観察の楽しみ方やこの時期に見られる野鳥などについて解説。 引き続き大野山林で観察会を行い、 野鳥を見るポイントやコツなどをアドバイスした。 参加者たちは山林の中を散策しながらサンコウチョウやアカショウビン、 カラスバトの鳴き声を聞いていた。
県立宮古高校放送部の生徒は6月に行われる沖縄県高校生放送大会の番組取材のため参加し、 野鳥の鳴き声を録音していた。 同部の平良麗さん (2年) は 「宮古の自然をテーマにした番組を作りたい。 宮古は自然が少ないと言われるが、 意識してみると色々な鳥や昆虫がいることに気づく」 と話した。
宮古新報