そば王に阿波根さん 本部町の71店完食
そばじょーぐぅに輝いた有段者
【本部】そばじょーぐぅ王、決定-。町内のそば好きを競う「第1回もとぶ町そばスタンプラリー」(主催・もとぶのそばを食べ尽くす会)の表彰式が11日、町役場で開かれた。初代「王」に、71店舗すべてを制覇した町職員の阿波根昌寿さん(33)が輝いた。2月1日から3月31日までの2カ月間、多い日は1日4カ所を回ったという阿波根さんは「うれしい」と笑顔。さらに6店舗以上を回った入賞者にも賞状や記念品が贈られた。
同企画は「沖縄そばの町もとぶ」をPRしようと、有志で計画。そば屋だけでなく、食堂やホテル、居酒屋など71店舗で食べ、印鑑やサイン、店のオリジナルスタンプなどを集めていく。
6店舗以上「初段」、18店舗以上「2段」、30店舗以上「3段」、42店舗以上「4段」、54店舗以上「5段」、66店舗以上「6段」とし、最も多くの店舗を回った男女がそれぞれ「王」「女王」の称号を得る。
阿波根さんは「期間が59日間だったので、最初は1日1食で5段を目指していた」が、最初で張り切ったため、後半は日数に余裕ができた。「ここまで来たから全店制覇を目指そう」と挑戦、見事優勝に輝いた。
町役場職員でもあることから、町おこしとして参加。「お昼休みは1時間しかない。2食回るのがギリギリだった」と振り返り「地域にこんなお店もあるのかと発見もあり、楽しかった」。だが2か月間、毎日そばを食べ続け、体重は5キロ近く増えたという。「それでも全然飽きません。そばは今も大好き」と笑顔を見せた。
「女王」に輝いたのは20店舗を回った志水紀子さん=千葉県。期間中は町内に在住し、千葉に帰ってからエントリーシートをファクスで送り、女子優勝に決まった。
イベントを企画した比嘉誠さんは「皆さんのおかげで成功してよかった。まさか全店覇者が出るとは」と驚き、「志水さんに電話で女王だと伝えたら、驚いていた。表彰式の出席を調整していたが、来られず残念」。
今回は、初段から6段まで男女合わせて30人が入賞した。最年少は家族と10店舗を回った上本部小学校6年生の仲村磨梨奈さん(11)。有段者には賞品として町内で作成したオリジナル賞状のほか木工芸品や特製Tシャツなどが贈られた。
沖縄タイムス