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絆深め模合35年 [カナダ]OKINAWA

2013年5月21日 - スタッフ公式
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[カナダ]模合35年 絆深め健康維持
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ムエーグヮーを通してユンタクを楽しむ会員たち
=カナダ・大山文子さん宅
 【宮城盛功通信員】
模合など人とつながりの多い人ほど健康状態が良い傾向に-。カナダ・バンクーバーでもムエーグヮー(模合)が開かれている。毎月1回、一品料理を持ち寄り、定例会を楽しみにしているユンタクー(おしゃべり)な女性たちがいる。
 35年前の移住当時、15人で始めた。発足当初は30~40代。子育てに追われながら資金調達しようとする人が一定額を出し合い、その総額を1人が受け取り、これが加入者全員に一巡するまで行う。
 バンクーバーの模合は利子がなく「沖縄で母のトシービーがあるので私に取らせてほしい」と名乗り出るケースも。
 参加者たちは、模合に「執着」している。
単にお金を得るという目的だけではない。仲間同士の親睦の場、模合という場を通しておしゃべりをしに集っているのだ。
 発足当時は子供は低学年で、習い事や日本語補習などに金がかかる時期。人生の悲しみも、この模合のおかげで立ち直った。
 60代、70代になった今、子供たちも成長した。就職や結婚、孫の誕生を喜び合い、ときには沖縄の基地問題から、血圧がどうの、コレステロールがこうの、物忘れが…と、押し寄せる老化現象に対処していく方法や、おいしいレストランの紹介などいろいろユンタクすることで健康情報も集まる。
 情報の共有や頼れる仲間がいる安心感、ただ今12人の仲間がそれぞれの持ち味で、笑い合い、励まし合っている。代表の大山文子さん(粟国村出身)は「今度は積み立て旅行を計画している。オジーたちも誘って行きたい」と話している。
  沖縄タイムス

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