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 陶工4人で登窯建設 (大宜味・沖縄)

2013年5月22日 - スタッフ公式
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大宜味の土で陶器を 陶工4人で窯建設
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登り窯と工房の完成予想イメージ
(大宜味村陶器事業協同組合提供)
【大宜味】陶工4人でつくる村陶器事業協同組合が、村根路銘に工房と登り窯を建設し、地元の土を使った作品作りを始める。
大保ダム湖畔周辺にある村有地を整備中で、焼き初めは来春になる見込み。陶器市や体験陶芸教室などの催しで客を呼び込み、村の活性化につなげる考えだ。
(榮門琴音)
 同村の3大プロジェクトの一つ「長寿と癒やしの森整備計画」の一環で、同組合が村有地約1万6500平方メートルを借り上げた。同計画は、伝統工芸の陶芸・織物が体験できる施設の整備を目標にしており、同組合の取り組みは先駆けとなる。
 登り窯ができる土地を探していた組合理事長の国場一さん(60)の呼び掛けで、大海陽一さん(44)、玉城望さん(42)、菅原謙さん(41)が結集。皿やカップなどを焼く連房式の上焼窯の建設が4月から始まった。
 8月ごろに窯屋が出来上がり、その後は陶工自らの手でれんがを積み、本年度中の完成を目指す。登り窯の建設はこれまで伝聞に頼ることが多かったため、今回はすべての過程を写真に収め、記録化にも取り組んでいる。
 村内で耐火性の高い土が採れるため、作品作りに適した環境が整っているという。国場さんは「村にはいい土がある。いい作品を作って人が集まれば、芭蕉布や木工など村のほかの工芸への波及効果も期待できる」と話す。
 玉城さんは「村の土を使った焼き物で人を呼べるよう頑張りたい。焼き物以外の工芸品も集まる、工芸の里を目指していきたい」と意気込んでいる。
  沖縄タイムス

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