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やはり“国境の島”だとつくづく思う…与那国島

2013年6月4日 - スタッフ公式
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与那国島はやはり“国境の島”だとつくづく思う…
 与那国島はやはり“国境の島”だとつくづく思う。それは島のあちこちに自衛隊反対と賛成の横断幕があり、さらに空港待合室には、ウリミバエがお隣の台湾などから再び侵入の恐れがあって、警戒を呼びかけるパネルが掲示されているからだ
▼かつて沖縄は、ウリミバエの汚染地域ということでゴーヤやスイカ、マンゴーなどほとんどの果菜類が長い間、本土移出を制限された
▼それが不妊虫放飼という画期的な方法で93年に八重山を最後に同ミバエが根絶され、ほとんどの野菜や果物が本土でも自由に販売できるようになった。ところが台湾や東南アジアに近く、いつでも再侵入の恐れがあることから今なお県内全域で不妊虫放飼が続き、国境の与那国はその最前線だ
▼沖縄農業に壊滅的な打撃を与えるウリミバエは、備えを怠ると再侵入の可能性は高い。しかし好戦的なタカ派が言うように中国の離島侵攻、日本への軍事侵略はあるだろうか
▼ある識者らに言わせると、それは日本の挑発がない限り低いようだ。理由は世界第二の経済大国になった国が、たかが尖閣で世界を相手に国がつぶれるような経済崩壊を引き起こし、国の安定や発展のマイナスにしかならない戦争まで仕掛けるかというものだ
▼となると与那国はじめ先島への自衛隊配備の論理も崩れる。
 (上地義男)
  八重山毎日新聞

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