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使ってうむさんうちなーぐち 那覇市の運動・沖縄

2013年6月5日 - スタッフ公式
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使ってうむさんうちなーぐち 那覇市の運動
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うちなーぐちラジオ体操で体を動かす商店街で働く人たち
=那覇市・平和通り
 「ぐすーよーちゅーうがなびら。ラジオ体操第一はじみちなーびらさい。てぃーち、たーち、みーち…」。軽快なリズムで始まる「うちなーぐちラジオ体操」が那覇市の商店街で人気だ。
市が、うちなーぐち普及活動「ハイサイ・ハイタイ運動」を始めて
1年。市は、うちなーぐち講座や市内の全小中学校に読本を配るなど新規事業にも力を入れており、市民の間でうちなーぐちが、じわりじわり復権し始めている。
(富濱まどか)
 うちなーぐちは、街中で広がっている。平和通り商店街の一部では午後4時、うちなーぐちのラジオ体操が流れると、商店街の店員らが店先に並び、そろって体を動かすのが日課だ。体操している比嘉園子さん(73)は、「毎日4時をまちかんてぃー(待ち遠しい)。観光客も興味を持つのでは」と笑う。
 市文化振興課は本年度から、うちなーぐちの楽しさを体感し、次世代への継承・普及を図るため、うちなーぐち講座を開設する。受講生は、ミュージカルや芝居、討論などいずれかでうちーなぐちの成果を発表する予定。一般の部は7日、小中学校の部は、市内の小学校、中学校から1校ずつ選定し、8月中旬から講座をスタートさせる。
 講師を務める比嘉光龍(ふぃじゃばいろん)さんは、「運動開始から1年。市民の関心も高まり公の場でうちなーぐちが飛び交うようになってきた。地道に続ければ市民に、もっと浸透していくと思う」と評価する。
 市教育委員会では、8月をめどに市内の全小中学校にうちなーぐちの小冊子約3万4千部を配布する予定だ。小学校4年生以下用と、小学校5年生以上用の2種類を作成する計画。家族を登場人物にし、那覇ことばを中心に日常会話やことわざ、沖縄の季節・行事を絵や写真を使って紹介する。
学校でうちなーぐちの読本を配るのは県内でも珍しく、市は「うちなーぐちに興味・関心を持つきっかけにしてほしい。那覇ことばを入り口に他地域のことばにも興味を持ってもらえたら」と期待している。
 「ハイサイ・ハイタイ運動」発案人の翁長雄志市長は、「うちなーぐちは地域ごとに多彩で深い。まずは、あしびがちー(遊びながら)、ちかてぃくみそーりよー(使ってくださいね)、うむさいびんどー(楽しいですよ)」と呼び掛けた。
  沖縄タイムス

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