アツママ御嶽の神殿壊れる
老朽化や台風の影響で壊れている神殿=アツママ御嶽
平良西里のアツママ御嶽の神殿が老朽化や台風の影響で壊れ、 倒壊寸前にある。 コンクリートが剥がれ、 土台から神殿が外れている状態。 同御嶽を管理している神主の平良豪浩さんは 「昨年の台風17号で傾いてしまった。 今年の台風が来れば神殿は倒れてしまう。 この現状を知ってほしい」 と話した。
同御嶽は学問の神として信仰され、 豊年祭など行事が執り行われており、 地域や家族の健康を祈願する人たちが訪れる。
以前は奉賛会や近隣住民らの手によって草刈りなどの管理が行われていたという。 だが高齢化や島外に出たことにより奉賛会も無くなり、 今では平良さんが1人で管理している。
平良さんは神殿の修復・保全のために、 宮古島市教育委員会に文化財指定の申請を行った。 同委員会から諮問を受けた文化財保護審議会は調査した結果、 今年1月に要件 (歴史的価値が高いなど) を満たしていないとして、 「文化財指定はできない」 と答申している。
宮古新報