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「土壌保全の日」グリーンベルト植栽 (宮古島・沖縄)

2013年6月6日 - スタッフ公式
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「土壌保全の日」ちなみグリーンベルト植栽
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ほ場ぎわにリュウノヒゲを植ていく児童たち=平良松原
 6月第1水曜日の 「土壌保全の日」 にちなみ、 宮古地域農林水産業推進会議 (会長・前田幹男県宮古農林水産振興センター所長) が5日、 平良松原の土地改良地区で土壌流出を防ぐためのグリーンベルトの植栽を行った。 農家や関係機関に加え、 環境学習の一環で久松小4年の児童たちが参加し、 リュウノヒゲの苗をほ場と道路の境界線に植栽した。 前田会長は 「土壌流出は各種産業に大きな影響を与える。 グリーンベルトで流出を防止しよう」 と呼びかけた。
 この取り組みは、 土壌流出の未然防止で地力維持を図るとともに、 土壌保全の必要性と意識の啓発高揚を図る目的で毎年実施しているもの。 今年度初めて地元小学生にも参加を呼びかけて行われた。
 午後2時からセレモニーが行われ、 前田会長は 「土壌の流出は農地の地力を弱め、 作物の安定生産に支障を及ぼす。 また海域への流出は水産業や観光産業にも甚大な被害を与える。 イベントを機に土壌保全への意識が一層高まり、 地力増進につながることを期待する」 とあいさつした。
 村吉順栄市農林水産部長は、 参加した小学生に土壌保全の重要性を紹介した上で 「ここに集まった皆さんが植栽活動で流した汗が、 農家の皆さんの所得向上につながるよう願いたい」 と述べた。
 久松小児童を代表して照喜名絢香さんは 「土が道路や海に流れることがないよう、 丁寧に植栽したい」 とあいさつした。
 引き続き松原地区県営土地改良事業推進協議会の与那覇武会長が、 「土壌保全の日」 スローガンとして▽グリーンベルトで土壌流出防止を図ろう▽緑肥栽培と有機物の投入により、 地力増進を図ろう―と宣言した。
 このあと宮古森林組合の與那覇巌常務理事から作業工程の説明が行われ、 参加者たちは手分けしてリュウノヒゲの苗を植栽。 総延長800㍍に8000株の苗を、 ほ場のきわに沿って2列千鳥で植えていった。
 久松小の福原礼大 (れお) 君は 「畑から土が流れると、 農作物だけでなく、 環境や観光面にも影響があると聞いて大変だと感じた。 近くには海もあるので、 流れ出さないようにしっかりと植えた」 と額の汗をぬぐった。 また砂川冬羽(とわ)君は 「作業は楽しかった。しっかりと土を止めてきれいな海を守りたい」 と話していた。
宮古新報

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