各地で海神祭 航海安全と豊漁祈願
第1レースで力強いカイさばきを見せる宮古港運チーム
=9日、 荷川取漁港
◆荷川取船主組合
荷川取船主組合 (大村正広会長) 主催の海神祭が9日、 荷川取漁港で行われ、 船主らによる奉納レースや住民参加のサバニレースで盛り上がった。
午前8時半に船主全員でナカスク拝所を参拝したあと、 大村会長による開会宣言で祭りが幕開け。 来賓あいさつで荷川取自治会の伊舎堂勇会長が 「航海安全と豊漁を祈念し、 最後まで楽しんでほしい」 とあいさつした。
レースには11組が参加し、 「ゴーヘイ」 とかけ声をかけながらサバニを漕いだ。 中にカイさばきのタイミングが合わず、 あらぬ方向へ進んで会場の笑いを誘うチームもあった。 競漕の合間には彦三線民謡同好会による演奏や琉球國祭り太鼓宮古支部の演舞も披露され、 会場を盛り上げた。
ハーリー競漕で力強く櫂をこぐ参加者たち
=9日、 高野漁港
◆高野自治会
高野自治会 (川満富夫会長) の海神祭が9日、 高野漁港で行われた。 宮原幼稚園、 小学校の園児、 児童たちのほか、 職域、 同窓生、 PTAなどが参加したハーリー競漕が催されるなど、 大いに賑わいを見せた。
午前8時半に開会を宣言し、 オープニングを宮原小の児童たちが飾った。 同9時からは海上パレードが実施され航海安全を祈願。 また園児、 児童を対象としたハーリー体験や遊覧船、 宝探しなども行われ子どもたちも大いに興奮し、 喜んでいた。
ハーリー競漕には高野自治会、 宮原自治会、 船主組合、 宮原小PTA、 高野レディース部などが参加し、 掛け声に合わせ力強くカイをこぐなど熱戦を展開した。 勝利したチームは手踊りするなど盛り上がりを見せた。
「ゴーヘイ」 とのかけ声でサバニを漕ぐ参加者たち
=9日、 上野宮国の博愛漁港
◆宮古島漁業協同組合上野支部 宮古島漁業協同組合上野支部 (宮國恒夫支部長・船主20人) のハーリー大会が9日昼すぎから、 上野宮国の博愛漁港で開催され、 組合員や関係者らが参加して大漁と航海安全を祈願するとともに、 対抗戦でのサバニレースでカイさばきを競い合いながら楽しんだ。
大会には各部落の青年会や上野地区にある事業所等から9チームが参加。 奉納レースは湾内に設けられた往復コースで行われ、 スタートの合図とともに 「ゴーヘイ、 ゴーヘイ」 の勇ましいかけ声に合わせてサバニを漕ぎ、 向こう一年の航海安全と豊漁を願った。
会場には観光客の姿も見られ、 力強くサバニを漕ぐ雄姿を盛んに写真撮影したり、 声援を送ったりして楽しんだ。
宮古新報