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 TSJ番外公演「6 six」(OKINAWA)

2013年6月19日 - スタッフ公式
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巧みな伏線で魅了 TSJ番外公演「6 six」null
「これから出会う」で堕落した生活を送るタケシ
(右、与那嶺圭一)に「人生のリセット」を迫る具志堅(比嘉恭平)=8日、南風原文化センター
 チームスポットジャンブル(TSJ、津波信一主宰)の番外公演「6 six」(末吉功治演出)が7~9日、南風原町立南風原文化センターであった。二人芝居3本立てで、ストーリーの随所に張り巡らされた伏線が重層的に組み上げていく物語に来場者を引き込んだ。
 「これから出会う」(脚本・比嘉恭平)は、堕落した生活を送るタケシ(与那嶺圭一)に「人生のリセット」を迫る具志堅(比嘉)の強烈なキャラクターが印象的。
具志堅が見せた30年後の世界で、タケシは自身が衝撃的な末路をたどることを知る。背後からの照明で2人のシルエットが浮かび、花言葉が「輪廻」というノンスポールに赤い光が落とされる。
人生のやり直しと自殺、どちらを望む思いが勝ったのか、解釈を観客にゆだねる幕切れ。
 「鏡の向こうにアリス」(脚本・山田享楽、原案・村山靖)は奔放なアリスとつつましいエリス、異なる姉妹を描くナツコの演技に引き込まれる。妖しい魅力を放つ鏡の中のアリスを含めると3役を演じ分けた。
 「6 six」(脚本・末吉)は、サラリーマンの小禄六郎太(島袋寛之)がチンピラ(与那嶺)とエレベーターに閉じこめられる。無言劇での表情やしぐさ、中盤からの軽妙な掛け合いで、会場は笑いに包まれた。
  沖縄タイムス

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