沖水カヌー部、絆で力漕 万座ハーリーフェス
万座ハーリーに初挑戦した沖水カヌー部のメンバーたち=恩納村のANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
【恩納】高校生活の思い出に-。30日に開催された万座ハーリーフェスティバルに初出場した沖水カヌー部の現役選手たち。川や湖など静かな水面で競うカヌー競技と違い、この日は横からの波や風を受けるなどいつもと勝手が違うレース環境に大苦戦。それでも、予選タイムで総合2位に食い込むなど、ジュニア日本代表を擁する全国レベルの片りんを見せつけた。
メンバーには、卒業後も大学で競技を続ける選手から、漁業の道へ進む者、日ごろ試合に出られないメンバーもいる。
保護者の仲宗根真さん(47)は「いつも厳しい練習を頑張っている仲間同士。一緒になって大会に出る雰囲気を味わってもらいたかった」と、船の手配からかじ取り役まで買って出た。
2連覇を果たした「はまゆう」と競った準決勝では、5秒差をつけられ敗退。貫禄の違いを見せつけられた。
ジュニア日本代表の大城就一君(3年)と仲宗根脩真君(同)は「カヌーにはないターンなど伝統チームとは技術が違った」と舌を巻くほど。それでも、「全国総体を前に良いリフレッシュになった。また練習を頑張れる」と笑顔。
卒業後、家業のモズク養殖を継ぐ米須清一郎君(同)は「厳しい練習を乗り越える仲間と出場できて良い思い出になった。7月の国体予選に向けてまた頑張りたい」と、気を引き締めた。
沖縄タイムス