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台湾親善交流協がバスツアー (八重山・沖縄)

2013年7月2日 - スタッフ公式
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市文化協と八重山台湾親善交流協がバスツアー
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 パインアップルや水牛を台湾から八重山に持ち込むなどした台湾人農業者の足跡をたどるバスツアーが6月30日午前、石垣市の名蔵や嵩田で行われ、市民ら約30人が参加した。
台湾人らが1935(昭和10)年設立したパイン加工会社、大同拓殖の跡地を訪問したほか、嵩田地区で台湾人2世の島本哲男さん(61)が経営する果樹園にも立ち寄り、たわわに実ったマンゴーを見学したあと、収穫したばかりのパインを味わった。
 石垣市文化協会(石垣久雄会長)と八重山台湾親善交流協会(同会長)が「台湾農業入植者ゆかりの地を訪ねて」と銘打って開催。両協会は今月20日、台湾中部の彰化県員林で八重山芸能の公演を計画しており、今回のツアーは現地を訪問する前に八重山に移り住んできた台湾出身者の功績を学ぼうと実施したもの。
 字石垣にある台湾同郷之公墓(共同墓地)では、台湾の風合いと八重山らしさを併せ持つ墓の様子を見学。講師を務めた琉球華僑総会八重山分会の王滝志隆元会長は「華僑の人たちは清明節や十六日祭りのときにここに集まっている」と述べ、共同墓地が八重山で暮らす台湾系の人たちがコミュニケーションを取る場になっていることを説明した。
 台湾系の人たちが旧8月15日に土地公祭を開いている名蔵御嶽や、前年8月に名蔵ダム駐車場で建立された台湾農業入植者顕頌碑も訪れた。
 石垣市新川の宇根底洋子さん(38)は「祖父や祖母が水牛を飼っていたり、パインを作ったりしていたが、今回のツアーに参加してみて、台湾の人たちが八重山に持ち込んだものの恩恵を受けていたのだと分かった」と話していた。
  八重山毎日新聞

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