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慶良間を国立公園に 年度内指定へ・OKINAWA 

2013年7月3日 - スタッフ公式
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慶良間を国立公園に 年度内指定へ
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サンゴやザトウクジラなど多様な生態系が評価されている
慶良間諸島海域
=2005年11月、座間味村・嘉比島の南側
(伊禮健撮影)
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環境相が国立公園化を明言した慶良間諸島。
渡嘉敷島から座間味島を望む=1998年3月
 【東京】石原伸晃環境相は2日の記者会見で、多様なサンゴの生息やザトウクジラの繁殖海域として知られる慶良間諸島の沿岸海域を2013年度中に国立公園として新規に指定する方針を明らかにした。
全国で31番目、県内では「西表石垣国立公園」に次いで2カ所目となる。
先月30日に現地を視察した石原氏は「サンゴ礁もきれいで熱帯魚が群れをなし、非常に価値があると実感した。来年早々にも指定したい」と述べ、公園として指定する範囲や規制する内容の調整を進める考えを示した。
 慶良間諸島沿岸海域は現在、沖縄海岸国定公園の一部。国立公園になると、現在の県管理から国へ管理が移るため、海域の保全強化が一層期待できる一方、開発に対しても規制がかかる。
 環境省は今夏にも一般から意見を公募し、秋以降に中央環境審議会に諮問、年内にも答申を得る考え。
 同省は10年に国立・国定公園の指定状況を39年ぶりに全国規模で見直した。その際、慶良間諸島沿岸海域や、やんばるなど6カ所の新規指定を急ぐ方針を決定した。
 同海域は(1)透明度の高い優れた海域の景観(2)高密度に生息する多様なサンゴ(3)ザトウクジラの重要な繁殖海域-など沿岸から海域にかけて多様な生態系が保たれていることなどが評価されている。
 今回の新規指定では、ザトウクジラが繁殖する周辺の海域まで公園として広げることも想定している。現在、国定公園として指定された範囲より大幅に拡張される可能性がある。サンゴの保全のため、海中も指定範囲とする方針だ。
 国立公園の新設は、「陸中海岸」を拡張して今年5月に創設された「三陸復興」以来。分割や拡張ではなく、新たに指定するのは1987年の「釧路湿原」以来26年ぶりとなる。
  沖縄タイムス

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