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小中生が平和ガイド・ ひめゆり資料館(OKINAWA)

2013年7月15日 - スタッフ公式
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小中生が平和ガイド 糸満市が初の試み ひめゆり資料館null
身ぶり手ぶりを交えて、館内の展示物の説明をする中学生
=14日、糸満市伊原のひめゆり平和祈念資料館
 【糸満】
糸満市内の小中学生16人は14日、同市伊原のひめゆり平和祈念資料館で、平和ガイドになるために研修した。
資料館の館内で、来館者に対し、展示物の紹介やひめゆり学徒隊について説明した。
同館では、実際に戦争を体験した元ひめゆり学徒や一般の平和ガイドら大人による証言や説明はこれまで行われてきたが、小中学生による説明は初の試み。小中学生は初めての体験に戸惑いつつも自分で書いた原稿をしっかり読み上げた。中には身ぶり手ぶりで説明する子もおり、来館者は足を止めて聞き入っていた。
 ひめゆり平和祈念資料館の島袋淑子館長(85)は「子どもたちに(戦争について)もっと関心を持ってほしいと思っていた。
願っていたことがやっと実現した。地元の子から広がってほしい」と歓迎した。
 この研修は、糸満市が昨年から実施している平和の語り部育成事業「平和ガイド育成および平和子ども大使育成」の一環。
戦争体験者が高齢化する中、体験者の記憶と記録を後世に伝えるため、市内の子どもたちを「平和の語り部」として育成する。今回の経験を生かし、来年には子どもらは各学校で市内の戦争遺跡についてガイドする予定。
 糸満中3年の金城由佳さん(14)は、学徒隊が勤務した沖縄陸軍病院南風原壕の模型前で当時の状況を説明した。
「戦争体験者ではないが、伝えていくことが大切だと思っている。大人や周囲の人に分かりやすく伝えていきたい」と意気込んだ。
 子どもたちの説明を聞いていた、吉住久子さん(64)=奈良県=は「当時のひめゆり学徒と同年代の子どもたちの説明を聞いていると、非常に感じ入る」と話し、涙を見せていた。
  琉球新報

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