デフ・インターナショナル日本代表に大城早貴さん
ミス&ミスター・デフ・インターナショナル(国際大会)に
日本代表として出場する大城早貴さん=那覇空港
【豊見城】
聴覚に障がいのある人たちが美を競うミス&ミスター・デフ・インターナショナル(国際大会)の日本代表に、豊見城市の大城早貴さん(25)が選ばれ、開催地ブルガリアに向けて18日、那覇空港から飛び立った。
大城さんは「沖縄から世界を舞台に活動したい。各国の聴覚障がい者とも交流を深めたい」と抱負を語った。
大城さんは1歳半のとき耳の病気で聴覚に障がいを負った。3歳半から沖縄ろう学校の幼稚部に通い、相手の唇の動きを見て内容を読み取る方法を習得。唇さえ見えれば、会話でのコミュニケーションが可能だ。
2012年ミス・ユニバース・ジャパン沖縄大会に出場し、ファイナリストに残った。メディアから多く取材を受ける経験をし、「耳が聞こえなくてもコミュニケーションができればやっていける」と自信を深め、タレント・モデル業に進むことを決めた。
今年6月に大阪で初めて開かれたミス&ミスターデフ日本コンテスト2013への出場を打診された。「デフ」は英語で聴覚に障がいがある人を指す。大城さんは「日本のノーマライゼーションの意識や関心を高めたい」と出場を決意。見事グランプリに輝き、日本代表の座を射止めた。
国際大会は24~31日まで。45カ国から45人が出場するという。琉球舞踊も披露する大城さんは「自分を最大限にアピールして、みんなの心をつかみたい」と意気込みを語った。
沖縄タイムス