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各地でトラックかん水 干ばつ対策(宮古島・沖縄)

2013年7月26日 - スタッフ公式
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各地でトラックかん水 干ばつ対策全域実施
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干ばつ対策でサトウキビにかん水するトラック
=城辺友利
 宮古島市の干ばつ対策が24日から、 市内全域を対象に始まった。 早朝からタンクを積んだトラックが、 給水施設の開放された製糖工場などとサトウキビほ場を何度も往復してかん水作業を行っていた。
宮古島地方は5月から少雨傾向にあり、 今月中旬に接近した台風7号でも期待した降水量はなく逆に潮風害を受けており、 サトウキビなど農作物へのかん水が急務となっている。
当面はまとまった降雨も予報されてなく、 同市干ばつ対策調整会議では被害拡大を防ぐため早期の対策を農家に呼びかけている。
 給水施設が開放された製糖工場などには、 早朝からトラックが次々と訪れてタンクに水を満載していた。
午前中、 宮古製糖城辺工場に自分の軽トラックで給水に来ていた城辺砂川の農家は 「夏植や株出はまだ良いが、 春植はまだ根が浅いので台風被害が厳しい。
青葉が出るまで2週間はかかる。 ことしは5月まで豊作と思っていたが、 台風と干ばつでダブル被害になった」 と話していた。 また沖縄製糖宮古工場で給水していたトラック運転手は 「朝6時からかん水している。 申し込みは4~5日先まで入っている。 春・株の被害がひどい。 特に台風に吹かれた東側は枯れ方が違う」 と状況を説明した。
 市干ばつ対策調整会議 (会長=村吉順栄農林水産部長) は19日から、 沿岸部の台風被害を受けたサトウキビを優先してかん水への補助を実施。 24日からは干ばつ対策として市内全域を対象に行っている。 トラック1台当たりのかん水費用は3500円、 内訳は補助金2000円、 農家負担1500円。 給水施設は沖糖と宮糖城辺工場、 宮古土地改良区のⅢ型給水施設18カ所、 伊良部の洲神地区などを開放している。
 かん水は各地区の原料員、 伊良部はトラック組合に申し込む。 作業は▽1農家当たりトラック9台 (30㌃) を一巡として二巡目はその後の降雨状況を見て判断、 指示▽作業は原則として午前6時から午後7時までに行い、 1日のかん水台数は15台まで▽夏植苗用や春植、 株出サトウキビを優先する▽かん水施設や用具等のない農家を優先する│となっている。
 同会議では当面まとまった降雨が期待できないことから、 引き続き被害が拡大する前にかん水を行うよう求めている。 村吉会長は 「干ばつや台風の被害を少なくするためかん水は効果がある。 多くの農家に補助を活用して対策してほしい」 と呼びかけている。
 宮古新報

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