アメリカ/親の立場で大会支援 テキサス州 與古田さん
左から、與古田智枝さん、息子のグラムコウ與古田樹さん、石原春雄、照子夫妻=米カリフォルニア州トーランス市文化会館クロージング・セレモニー会場
テキサス州在住の與古田智枝さん(43)は、2011年の第5回世界のウチナーンチュ大会で若者連合会が結成され、息子がアメリカ代表として関わり始めてから若者大会に興味を抱いた。
今回の第2回若者ウチナーンチュ大会(LA大会)に保護者の立場で参加した。
大会には長男のグラムコウ・與古田樹(いつき)さん(21)と、次男のグラムコウ・與古田萩(しゅう)さん(17)が参加し、今後の沖縄コミュニティー発展のために新しい動きをどう見いだしていくか、意見を交わした。
智枝さんは子どもたちと一緒に自分も琉球国祭り太鼓の演奏者の一員として活動を始めた。義兄である写真家のジャン・松元さんが比嘉バイロンさんと同じ“アメリカ系ウチナーンチュ”で、以前より交友関係があったので、彼にバイロンさんを紹介してもらったという。
智枝さんはテキサス沖縄文化協会(OCAT)の事務局長を務める。同協会はLA大会のスポンサーとなり、世界の若者たちにもウチナーグチを学ぶ機会を与えようと、沖縄で人気のウチナーグチ講師、バイロンさんに直接ワークショップの依頼をした。
これがきっかけとなり、ロサンゼルスはじめ、テキサス、フロリダ、バージニアなどでのバイロンさんのライブ演奏をコーディネートした。
テキサス沖縄文化協会は2008年に結成。12年に正式に非営利団体として米税務署に認可された。沖縄の文化をテキサスから世界へ発信する目的で、現在活動している沖縄文化芸能団体や沖縄文化関係者を支援している。
智枝さんは琉球国祭り太鼓テキサス支部を5年前に設立し、今も支部長を続けている。「沖縄文化の価値に対する社会の理解度を上げるために、自分自身がさらに知識を積み、他国の異文化を理解することで、沖縄の文化を把握し、今後も文化の振興・保存、他国文化団体と交流していきたい」と目を輝かせた。
(当銘貞夫通信員)
琉球新報