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「沖縄戦の図」長野で展示 (沖縄)

2013年8月9日 - スタッフ公式
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「沖縄戦の図」長野で展示 非戦の思い新たに
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本堂で展示された「沖縄戦-ガマ」
=長野県松本市、神宮寺
 【松本市で与那原良彦】
長野県松本市の神宮寺(高橋卓志住職)は1日から7日まで、丸木位里さんと俊さん夫妻の共同制作で、宜野湾市の佐喜眞美術館が所蔵する「沖縄戦の図」を展示した。
同館の開館後、「沖縄戦の図」は県外では、ほとんど公開されていない。
「沖縄戦の図」2作品と丸木美術館(埼玉県東松山市)に納められる「原爆の図」2作品が本堂の四方を囲み、来訪者は沖縄戦や原爆の悲惨さと平和の尊さに向き合い、同じ過ちを繰り返してはいけないという非戦の思いを新たにした。
 神宮寺は、生きる者の役割といのちの本質を問う企画を1998年から始めた。広島市と長崎市に原爆が落とされた日の前後の1週間に開催。「原爆の図」は第1回から展覧している。
 高橋住職が5月末、佐喜眞美術館を訪ねた時、「沖縄戦の図」の貸し出しを願い、実現した。展示されたのは「沖縄戦-きゃん岬」と「沖縄戦-ガマ」。「きゃん岬」は米軍に追い詰められた住民と軍人が混在した沖縄戦末期を描いた。死体は岩のくぼみに折り重なっていたり、沖合に漂っている。
 94年の佐喜眞美術館の開館後は、丸木美術館との交換展が1度あっただけで、それ以外は県外で公開されていない。
 4日に神宮寺で講演した佐喜眞美術館の佐喜眞加代子事務局長は「寺の本堂という特別の空間で、見る者により迫ってくる。原爆は原発、沖縄戦は基地問題にそれぞれつながり、いまの日本の問題を象徴している」と話した。
 高橋住職は「丸木夫妻の思いを多くの人に見てもらいたかった。沖縄の問題を知ってもらうきっかけにしたい」と意義を語った。
   沖縄タイムス

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