パヤオの恵みに感謝 マグロ解体ショーなど催す
パヤオ漁業の振興と地元水産物の消費拡大を目的とした 「第7回パヤオの日まつり」 (主催・宮古地区パヤオ管理運営委員会) が11日、 伊良部島の佐良浜港と伊良部漁協で開催された。
会場には多くの市民や観光客らが訪れ、 マグロ解体ショーや水産物販売などの多彩な催しを楽しみながら海の恵みに感謝した。 式典の部ではパヤオ功労漁業者等の表彰も行われ、 漁業者や関係者らが今後の水産振興・発展に向けて決意を新たにした。
午前10時から伊良部漁協荷さばき場で行われたオープニングセレモニーで伊良部、 宮古島、 池間の3漁協組合長が 「マグロ取り上げ式」 を行い、 重量43㌔のキハダマグロを高々と掲げてまつり開会を宣言し、 航海安全と豊漁を祈願した。
宮古地区パヤオ管理運営委員会会長を務める伊良部漁協の漢那一浩組合長は 「県や市、 多くの関係機関の協力で盛大に開催できることを嬉しく思う。 きょう一日、 祭りを存分に楽しんでほしい」 と来場者に呼びかけた。
引き続き豊かな海づくり稚魚放流が行われ、 イベントに訪れた子どもたちが市海業センターでふ化したタマン (ハマフエフキ) の稚魚を佐良浜港内に放流した。 子どもたちは 「大きくなって」 と願いを込めながら、 大きさ約7㌢の稚魚約3000匹を海に放した。
各種イベントではマグロ解体ショー、 モズクつかみ取り、 南極体験、 海の生物とふれあえるタッチプール、 カツオ一本釣り体験などが行われ大盛況だった。 このうち開会式で取り上げられたマグロの解体ショーでは、 ベテランの与座一夫さんが見事な包丁さばきを披露し、 ものの数分で部位ごとに解体。 漁師らが刺身にして来場者にふるまった。
このほか会場では、 漁協などによる鮮魚や加工品販売も行われた。 伊良部漁協青年部は 「とびだい」 と呼ばれる重量10㌔程度の大型カツオを安価販売。 売り場の前には多くの人だかりができ、 飛ぶような勢いで売れていた。
「パヤオの日まつり」 は、 パヤオの秩序ある利用の推進、 漁業者の生活安定・向上を目的に2007年に制定された 「パヤオの日 (8月8日)」 にちなんで毎年開催されている。
宮古新報