復元した地機を実演、宮古上布企画関連で
講演のあと地機の実演を行う仲間さん
=11日、宮古島市総合博物館
宮古島市総合博物館 (下里典子館長) が、 開催している第25回企画展 「宮古上布の美ぎ布展~苧麻糸が繋ぐ伝統の技~」 の関連行事 「地機の講演会と実演会」 が11日、 同館研修室で行われた。 仲
間伸恵さん (琉球大学講師) が古い時代の宮古織物など歴史を紹介しながら地機と高機について説明した。 また復元した地機を使った実演もあり、 参加者の関心を集めた。
同関連行事は、 地機の特徴や織られた布の違いなど宮古の地機について学ぶとともに、 復元した地機を用いて実際に織りの実演で地機の理解を深めることを趣旨に行われた。
機織り機については 「宮古に高機が導入されたのは明治41年で、 それ以前は上布 (苧麻布) に限らず芭蕉布も木綿布もすべての織物は地機で織られていた」 と述べた。 宮古の地機の特徴は 「丸太状の大きな経巻き具で、 タテ糸を巻き取り機枠にのせるための道具の経巻き具 (マキダ) が丸太のような形状している」 と説明した。
地機は、 地機と地機関連と見られる機道具類が旧上野村農業資料館、 宮古総合博物館、 池間島、 多良間村ふるさと学習館などにわずかに残されているという。
宮古新報