久米島、焦がれる雨 13年ぶり大綱曳き
13年ぶりに開催された久米島大綱曳き
=17日、久米島町ふれ合い公園
(比嘉正明通信員)
【久米島】13年ぶりの久米島大綱曳(ひ)きが17日、町ふれ合い公園で行われ、町民ら約1千人が集まり、東と西に分かれ綱を引いた。
綱の上では、護佐丸(東)と阿麻和利(西)に扮(ふん)した人物がにらみ合い、ドラや鐘、太鼓が鳴り響く中、町民らが力強く綱を引きあい、西が勝った。
町の綱曳きは、16世紀ごろ、雨乞いの儀式として始まったと伝えられている。少雨が続く中、綱曳き後に、雨が降りだし、会場の人たちから喜びの歓声が上がった。喜久里猛実行委員長は「町民一体となって盛り上がった。感激、感激」と声を弾ませていた。今回使用した90メートル5トンの綱は、与那原大綱曳で使用した綱を譲り受けた。(比嘉正明通信員)
沖縄タイムス