各地でアンガマ始まる 珍問答で観客の笑い誘う
ユーモアたっぷりに珍問答を展開し、見学客の笑いを誘った
大川青年会のアンガマ
=19日午後9時半ごろ、石垣市大川の慶田城用武さん宅
旧盆(ソーロン)入りの19日、グソー(あの世)からきたとされるウシュマイ(翁)とンミー(媼)が大勢のファーマー(子や孫)を引き連れ、招かれた家々を回る伝統行事「アンガマ」が市内各地で始まった。
アンガマは各地区の青年会が旧盆中に祖先を供養し、子孫繁栄を願う伝統行事。念仏踊りや裏声による珍問答を繰り広げる。
このうち石垣市大川の慶田城用武さん(70)宅には午後9時すぎに大川青年会(親泊怜弥会長)のアンガマ一行約40人が訪問。
ウシュマイとンミーが仏壇に手を合わせた後、ファーマーが次々に踊りを披露した。曲間にはウシュマイとンミーが観客と方言で珍問答を展開し、見物人の笑いを誘った。
慶田城さんは「アンガマは61年前に招いて以来2回目。雨が降る中、青年会のメンバーたちの心意気を感じる」と感慨深げに語った。
市内では21日のウクイピー(精霊送り)まで大川のほか登野城、いしゃなぎら、新川、平得、真栄里、大浜の各青年会がアンガマを行うほか、双葉青年会や琉球國祭り太鼓八重山支部などがエイサーを披露する。白保では白保獅子保存会が家々を回り、獅子舞が行われる。
八重山毎日新聞