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ソーロン、伝統のアンガマ行列…(八重山・沖縄)

2013年8月20日 - スタッフ公式
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ソーロン(旧盆)入りし、伝統のアンガマ行列…
 ソーロン(旧盆)入りし、伝統のアンガマ行列が各家庭を訪問しているが、見どころは言うまでもなくウシュマイ(翁)・ンミー(媼)と、観客の問答
▼ファーマー(子や孫)をひき連れる両者はただ者でない。
あの世からの使者だけに知識と見識、機転の良さが前提条件となる。面をかぶる役者はリーダーシップと芸にたけ、日常的に青年会をけん引している人が多い
▼一般的に青年会の卒業年齢は40歳である。しかし50歳を超えてもウシュマイを演じた人を2人知っている。いずれも字は別で故人となったが、この2人のオヤジが困る場面を見たことがなかった。問答で笑いを取るのではなく、観客を「ほぉ~」と感心させていた▼普段はおとなしく真面目な人。それが旧盆になると、スーパーマンのように変身する。観客の質問を軽くかわし、または抑え込む。面の裏側では、きっと「どや顔」していたのに違いない
▼方言をうまく話せない青年会にとって、このようなオヤジは超えられない存在。依存度が大きかっただけに引退後の引き継ぎはかなり苦労しただろう▼方言を十分に話せない青年会員らには、行事継承にハンディがある。親も方言を話せない世代だ。
里帰りした観客の質問をごまかしてもいい。行事を守り続けているうちに必ずスーパーマンが復活する。頑張れ。
 (黒島安隆)
  八重山毎日新聞

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