旧盆「ンカイ」で先祖の御霊迎える
先祖の御霊を迎え、 手を合わせる姿が見られた
=平良西里の祥雲寺
旧盆 「ンカイ」 の19日、 各家の前や墓前などでは線香を焚き、 先祖の御霊を迎え入れる光景が広がった。
本家 (ヤームトゥ) や仏壇を持つ家庭では料理や果物、 和菓子などを供えて先祖を迎え入れた。 平良西里の祥雲寺では本尊の檀家らが訪れ、 霊前に手を合わせる姿が見られた。
旧盆は、 旧暦7月13日から15日に行われ、 先祖の霊を迎えて三日間過ごす。 仏壇には豪華な料理、 さとうきび、 和菓子、 バナナなどを供えてもてなす。
きょう20日は 「ナカビ」 (中日) で朝、 昼、 夜の三度の食事を供え、 親戚の家を訪問して線香をあげる。 最終日の 「ウッフィユー」 (送り日) は、 あの世のお金とされる紙銭を焼いて先祖を後世 (グソー) に送り出す。
先祖の霊を迎えて供養する年中行事の旧盆には、 島外からも 「親族とともに過ごそう」 と大勢が故郷に帰る。 先祖に想いを馳せながら近況を報告し、 親族の絆を確かめる三日間でもある。
宮古新報